Ensemble La-mano
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト

アイネ・クライネ・ナハトムジーク

Eine kleine Nachtmusik ト長調 K.525

モーツアルトの自筆譜

ドイツ語で「小さな夜の音楽」という意味。誰もが耳にしたことが
ある非常に有名な曲であり、映画「アマデウス」でも、宿敵サリエリが
自身の曲をまるで知らない牧師に弾いてきかせると「その曲なら知って
いる。あなたの曲ですか?」といわれ嘆くというシーンに
引用されていました。この曲は1787年10月に作曲されていますが、
この年の5月彼に多大な影響を与えた父レオポルドが世を去っています。
作曲の背景、初演内容も含めて記録が少なく謎も多い曲でもあります。

<曲の構成>
第一楽章 Allegro ト長調 4/4拍子
ソナタ形式
冒頭、もっとも有名な第一テーマから開始します。28小節目から
愛らしい第二テーマがあらわれます。曲は展開部にて、曲調を変えて
進み、最後に元の主題に戻り終了します。
第一楽章第一主題を聞く

第二楽章 Romanze: Andante ハ長調 2/2拍子
三部形式
大変優しく柔和なテーマが展開していきます。安眠CDなどでもよく
とりあげられますが、演奏中には眠らないでくださいね。

第三楽章 Menuetto: Allegretto ト長調 3/4拍子
メヌエットは3拍子の宮廷舞踊でしたが、後に楽曲形式として独立
しました。この楽章は、そんな優雅に踊るような旋律が展開します。

第四楽章 Rondo: Allegro ト長調 2/2拍子
軽快なロンド。最初のテーマからどんどんと変奏されていくのが
非常に魅力的です。

ヨーゼフ・キュフナー
(伝カール・マリア・フォン・ウェーバー)


序奏、主題と変奏

Introduction, Thema und Variationen 変ロ長調 


出版以来ウェーバー(写真下)の作品とされていましたが、現在は、
キュフナー(写真上)の作品と考えられています。

キュフナー(1776-1856)は、ウェーバー(1786-1826)
と同時代の作曲家。現在は、ギター曲等で名が残っています。
また、ヴュルツブルグ(ドイツ)出身で、同郷人に幕末日本に
渡った医師シーボルトがおり、彼が日本から持ち帰った曲で
ピアノ曲を作ったともいわれています。

独学でクラリネット、フルート、トロンボーン、フレンチホルンを
演奏でき、軍楽隊の指導、室内楽の作曲なども行って
いました。クラリネット五重奏を作曲する動機と素地は、
十分にあったと思われます。

この曲は、1815年に作られ、当初からウェーバー作として世に
出ています。ウェーバーがクラリネットの名手、ハインリヒ・
ヨーゼフ・ベールマンに触発されて2つのクラリネット協奏曲
を作曲したのが、1811年ですので、時期的にそちらとの関係が
想像されます。

ただし、1815年当時、2人の作曲家はいずれも現役であり、
何故このような形になったかは、不可思議ではあります。
キュフナーにとっては、ウエーバー作ということで、現在まで
この曲が親しまれたことは幸いだったのかもしれません。

曲は序奏、主題、6つの変奏で構成されます。
序奏 ゆったりしたクラリネットの旋律で進行します。
主題 陽気で若々しいクラリネットによるテーマ
第一変奏 コロコロと笑うような変奏
第二変奏 クラリネットの細かいパッセージと弦の旋律のかけあい
第三変奏 しっかりとメリハリのある歌
第四変奏 さらに細かいヨーデルのようなクラリネットと弦の呼応
第五変奏 明るいなかに寂しさが感じられる夕暮れのような旋律
第六変奏 クラリネットのソロから、軽快なかけあいとなり終曲

ヨハネス・ブラームス

クラリネット五重奏曲

Klarinettenquintett ロ短調 Op.115

バート・イシュル(オーストリア) 一番右がミュールフェルト

ブラームスは、交響曲4番の後、1890年57歳で弦楽五重奏曲 第2番
ト長調をかきあげた後にスランプに陥ります。引退を考えたという
記録もあるほどです。
そんな中、クラリネット奏者、リヒャルト・ミュールフェルトの演奏に
接したことにより、創作の最後の炎がもえあがります。
ブラームスは、クララ・シューマンにあてた書簡でもミュールフェルトを
絶賛します。そして、1891年滞在中のバート・イシュルにて、
クラリネット五重奏を書き上げました。曲は「秋のよそおい」とも評され
秀逸な旋律と共に晩年の円熟と影が感じられる内容となっています。


<曲の構成>
第一楽章 Allegro in B minor, 6/8 拍子
ソナタ形式に沿い、提示部、展開部、再現部の構成。
冒頭に2つのバイオリンによる、チャーミングな動機が提示され、
それがさわやかに郷愁を誘うようなテーマと、思いつめるようなテーマ
に展開しつつ第一主題が構成されます。クラリネットにより38小節目
から染み入るよな第二主題のテーマが歌われ曲が広がります。
そして、提示部が繰り返された後、多少暖かさの射す展開部、
そして再現部と進んでいきます。
第一楽章第一主題を聞く

第二楽章 Adagio in B major, i 3/4拍子
三部形式
クラリネットのもの憂げながら芯の強いテーマにより、一部がスタート。
52小節目からの中間部は、クラリネットが細かいパッセージから歌い
あげるような展開となり、88小節目から最初の主題に沿ったテーマが
展開され、エンディングに向かいます。

第三楽章 Andantino in D major
三部形式
牧歌的な主題が提示、徐々に力をもった流れとなりその後一旦落ち着き、
そこから29小節目からプレスト。疾走感と緊張感の綱引きのような
展開を経て、最後に冒頭の牧歌的なテーマが再出して終了します。

第四楽章 Con moto in B minor 2/4拍子
ロンド形式
主題から5つの変奏を経て、コーダに向かいます。
主題は、弦によりしっとりと奏でられます。
第一変奏 チェロの堂々とした旋律が主役として進行します
第二変奏 弦の駆け抜けるような旋律からクラリネットの歌が加わります。
第三変奏 バイオリンの快活な動きにクラリネットが呼応します。
第四変奏 クラリネットのうっとりとした旋律にバイオリンが寄添います。
第五変奏 ビオラの訴えかけるようなテーマに各楽器が絡んでいきます。
コーダ  第一楽章動機と第五変奏テーマが展開され終曲となります。
アンコール

ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト

キラキラ星変奏曲

Variationen uber ein franzosisches Lied "Ah, vous dirai-je, maman"
ハ長調 K.265

有名なキラキラ星変奏曲。原題は「フランスの歌『お母さん、お話しさせて』による変奏曲」となります。なお、キラキラ星の歌詞がイギリスで書かれたのは
1806年で、本変奏曲の成立より後となっています。

さて、元々は主題と12の変奏でなりたっていますが、今回は特別な仕掛け
がありました。。
お聞きになって皆さんはおわかりになりましたでしょうか。答えは「カエルと鯉」。「カエルの歌」に変奏のあと、季節間近の「鯉のぼり」が出てきました。

今回限りのオリジナルバージョンとなります。
ヨハネス・ブラームス

ハンガリー舞曲集より
第5番
Ungarische Tanze

ハンガリー舞曲集は、ブラームスがハンガリーの舞曲を題材に作った
ピアノ連弾曲です。ブラームス自身は、作曲でなく、編曲という位置
づけにしていました。有名な第5番は2つのハンガリー曲をテーマに
アレンジされています。

今回はクラリネト五重奏で演奏し、コンサートの最後を締めております。
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